頭皮にできる水虫の原因とは。しらくもに感染する理由を知ろう
水虫と聞くと、足の裏や指を思い浮かべる人が多いでしょう。
でも頭皮にも水虫はできます。この水虫は「しらくも」と呼ばれています。
ではいったいしらくもは、どのような原因で起こるのでしょうか。
ここで紹介していきます。
1.運動で汗をかきすぎるとかかりやすい
頭皮の水虫と言われるしらくもの原因は「白癬菌」と呼ばれるものです。
これは真菌の一種で俗にいうカビです。
白癬菌は湿気を好むので、汗をかきすぎてそのままの状態が続くと、しらくもにかかりやすくなってしまいます。
夏場外に出て遊ぶことが多い子供や、部活動で長時間運動している人に多く見られます。
遊びに夢中になっている時や運動をしている時は、なかなか休憩をとらないことが多いでしょう。
でも休憩できる時に、こまめに汗をふき取るだけでも違います。
またタオルは清潔なものを使用しましょう。
気になる方はタオルを何枚か持参するのも良いでしょう。
2.通気性の悪い帽子を長時間かぶる
春から夏にかけて、帽子をかぶる機会は増えていきます。
紫外線の多くなる季節なので、帽子をかぶることでその予防効果は高いです。
でもその反面、長時間かぶり続けると、汗をかきやすくなり、むれてしまうこともあります。
そのためしらくもを引き起こす原因となってしまいます。
紫外線対策に帽子をかぶることは良いですが、できるだけ通気性のあるものを選びましょう。
種類によっては一部分がメッシュになっている帽子もあります。
また通気性が良く、水分の吸収に優れている、綿や麻の素材を使った帽子を選ぶのも良いでしょう。
時々帽子をとって、通気性をよくするようにしましょう。
スポーツを観戦する時などは、帽子の代わりにタオルで髪を覆った方がむれません。
3.ペットから感染する
しらくもはペットから感染することもあります。
飼育しているペットが白癬菌を持っていると、ペットを触った手から感染します。
無意識に触ってしまった頭皮へ、気が付かないうちに感染していたというケースも見られます。
ペットをかわいがっているなら時々触ってあげたり、抱っこをしてあげることもあるでしょう。
でもペットに触れた後は、必ず石鹸でキレイに手を洗いましょう。
手洗いをするだけでも、清潔を保持できて感染を予防することができます。
爪や手首などは洗い残しが多い部分なので、しっかりと汚れを落とすように心掛けましょう。
4.人から人へも感染する
白癬菌が感染するのは、ペットから人だけではありません。
人から人にも感染します。
病気をしたり、栄養状態が悪いと抵抗力が低下して、感染しやすい状態になります。
よって病院や高齢者施設などの感染が多く見られます。
白癬菌を保有している患者さんや利用者さんと接触したり、寝具や帽子をつたって感染することもあります。
また子供では遊んだ者同士で、感染することもあります。
病棟では隔離を行うケースもありますが、家庭でもタオルやまくらを使いまわすのはやめて、別々の物を使用しましょう。
また洗濯をこまめにするようにして、原因菌を残さないようにします。
感染は自分自身で守っていくことも大切です。
5.洗髪をあまり行わないことが原因
頭皮や髪の毛を不潔にしていると、原因菌の絶好の温床になります。
よってお風呂が嫌いであまり入らなかったり、汚れていても面倒くさくなって洗髪しないことが多いと、しらくもにかかりやすくなります。
毎日洗髪をして汚れをしっかり洗い落とすことで、清潔保持につながり白癬菌感染の予防になります。
その際ゴシゴシこするのではなく、優しく丁寧に汚れを落とすようにしましょう。
またすでに感染してしまった人には、抗真菌作用のあるシャンプーもあります。
効果もあると言われているので、受診している医師と相談して用法を守って使用しましょう。
6.ヘアスタイリング剤の使い過ぎ
ヘアスタイリング剤の使い過ぎは、しらくもの原因になります。
ヘアスタイリング剤は油分を多く含むため、使いすぎると髪がべとべとした状態が続き、頭皮が不潔になりやすくなります。
その結果、しらくもにかかってしまうリスクが高まってしまいます。
できればしらくもを予防するために、ヘアスタイリング剤をつけないのがベストですが、身だしなみを整えるためにも、なかなかそうはいきません。
ヘアスタイリング剤を使用する時は、髪や頭皮を清潔にした状態で使用しましょう。
髪や頭皮を不潔の状態で使用すると、さらにリスクを高めてしまいます。
また使用する時は、決してつけすぎないようにしましょう。
頭皮が水虫になる原因の知識を深めよう
頭皮が水虫になってしまうと、かゆみやフケが強くなったり、脱毛の原因にもなります。
なかなか人に相談することもできないでしょう。
よって頭皮が水虫になる原因の知識を深めて、予防をしていくことが重要です。
また気になる症状が見られたら躊躇せずに、早めに皮膚科に受診しましょう。
重症化する前に早めに治療をすることが大切です。