【産後ハゲ】産後ハゲになる理由と防ぐ方法とは
出産前は髪も黒々としており艶もある、1日に抜ける量もそこまで多くなかったと言う女性でも、産後急に髪が大量に抜けてしまう事があります。
そうなった際にどうすればいいのか、それは出産前や妊娠中から産後の薄毛対策を整える事です。
一体どんな産後のハゲ防止対策があるのかご紹介します。
1.妊娠中の食生活が要因に(産後ハゲの原因1)
妊娠している間は、例えば悪阻をなるべく抑える為に、悪阻を誘発しそうな香りの強い食事は避けているといった人も多くいます。
例えばさっぱりした味のゼリーやスープしか食べられない人もいますし、白米の匂いがどうしてもダメでお米を食べられなくなる場合もあります。
肉類も油分が気になって悪阻を起こしてしまうから、野菜も味が気になるからと、人それぞれですが、こうしたバランスの悪い食事が、産後の薄毛の要因となります。
1年間という妊娠期間にこうした食生活を続けている内に、髪にとって大事な栄養素であるたんぱく質、アミノ酸、亜鉛等がちゃんと摂れなくなってしまいます。
産後も育児でなかなか忙しくちゃんと食事を摂れない日々が続く事で、どんどん髪の状態が悪化していくのです。
こうした事から、妊娠中でもなるべくバランスの良い食事を心がける事で、産後も髪を維持できます。
2.出産後のエストロゲンの減少(産後ハゲの原因2)
妊娠中は、女性ホルモンの1種であるエストロゲンが一気に増え、そして出産と共に元の量へと戻ってしまいます。
エストロゲンは分泌されていればいる程、髪がより長く寿命を保って伸び続けます。
ですから妊娠中には全然髪が抜けなかったのに、産後になって元のエストロゲン量に戻ったせいで急に抜け落ちてしまう、といった事が起こるのです。
産後はどうしてもエストロゲンが減少してしまいますが、サプリによって食い止める事も出来ます。
特に元々エストロゲン量が少なくて生理日が安定しない、という人は普段から大豆イソフラボン等の、女性ホルモンに似た成分を持つサプリを飲んでおくといいでしょう。
そうして普段からホルモンバランスを安定させておく事で、産後の抜け毛量を抑える事も可能です。
3.育児による睡眠不足(産後ハゲの原因3)
今まではたっぷり7時間8時間と眠っていられたのが、産後は乳児の夜泣きだったり、ミルクの時間という事で夜中に何度も起きなければならなくなります。
そうすると断続的な睡眠となってしまい、慢性的な睡眠不足の状態となってしまいます。
睡眠が足りないという事は単に日中眠くなってしまうというだけではなく、自律神経の乱れ、体調不良等も引き起こしてしまう恐ろしいものです。
かといって乳児の夜泣きを放っておいたり、授乳をしないという訳にもいきません。
そこで夜に眠れないならば、日中は少しでも眠る、といったように1日の内で体と脳の休息を摂れる時間を見つけましょう。
4.ストレスによる心因性の薄毛(産後ハゲの原因4)
乳児への授乳にお風呂にオムツを変えたり、夜泣きをあやしたりといった育児の他に、洗濯に掃除に料理と色々と大変な事もあるでしょう。
今まで何気なく出来ていた家事も、育児が加わる事で体力的にも精神的にも辛くなってしまう事もあるでしょう。
こうしたストレスから、心因性の薄毛になってしまう場合もあります。
悲しくないのに涙が出てしまう、何だかぼーっと過ごす時間が増えてしまった、イライラして何かに当たりそうになってしまう場合は、ストレスが溜まっている状態です。
家族でもご友人でも、もしくはかかりつけのお医者さんといった誰かに相談してみましょう。
1人で悩みを抱えているとそれだけで更にストレスが溜まって薄毛も悪化してしまうので、早めにストレスを無くす方がいいですね。
5.体型を戻す為の過度なダイエット(産後ハゲの原因5)
お腹の中の赤ちゃんの為にと妊娠中に沢山食事をした事から、出産後もそのまま体重が落ちない、食事量が増えてしまったという人もいます。
その場合、何とか元の体型に戻そうと思ってダイエットをする事がありますが、過度なダイエットは体だけではなく、髪にもよくないのです。
例えば身長が160cmの成人女性で座っている時間の方が長い人の場合、体重が55Kgの人ならば1日の適正必要摂取カロリーは1400~1800Calです。
これが育児をしていて1日に細々と動く機会のある人だと、2000Calは必要になってきます。
それなのに1日1000Cal以下、800Cal以下で糖分塩分制限、炭水化物も抜いた食事となると、体は血液や内臓へ栄養を優先的に送り、髪へは後回しになってしまいます。
その為髪へは十分な栄養素がいかないせいで、どんどん抜けていってしまう、という事になります。
6.皮脂の増加や乾燥が酷くなる(産後ハゲの原因6)
出産前と出産後では、肌や頭皮の状態も全然違ってしまう、という場合があります。
例えば以前は乾燥タイプだったのに皮脂量が過剰に増えてオイリーな頭皮になってしまったり、反対にオイリーだったのがカサカサの乾燥頭皮となる場合です。
そうすると今まで使っていたシャンプーやコンディショナーではケアしきれなかったり、余計に悪化してしまう事もあるのですね。
もしも出産前とは何だか頭皮の状態が違う気がする、皮脂量が増えた、または乾燥しているといった場合は、シャンプーやケアコスメを変えてみましょう。
オススメは抜け毛防止の育毛効果のあるシャンプーやヘアケアコスメです。
荒れやすくなっている頭皮を清潔にしつつ栄養を与える為にも、専用の物を使うとより早く抜け毛量を抑えられるでしょう。
7.普段から睡眠をたっぷりとる(産後ハゲの改善・予防方法1)
睡眠はとても大切で、特に産後はお子さんの夜泣き等、子育てに追われてなかなか眠れない日々が続くでしょう。
しかし慢性的な睡眠不足が続いてしまうと、成長ホルモンが分泌されにくくなってしまい、髪も上手く育ちません。
眠れる時には眠る、夜になかなか眠れないのなら、お子さんと一緒にお昼寝をするのもいいでしょう。
例えば夜~朝まで3時間4時間と短時間しか眠れなかった場合、日中に20分の睡眠を摂る事で、体力気力の回復が出来るのです。
20分以上ですと余計に体が疲れてしまうので、大体15~20分の休憩を取るようにしましょう。
そうするとその20分の睡眠で夜に8時間眠った分の体力回復と記憶力、集中力回復効果が得られます。
こうして普段から睡眠をしっかり摂っておく事で、産後も眠りに入りやすい体質になれますし、そうすると忙しい育児の中でも、ちゃんと眠って回復できるでしょう。
8.食事をしっかりとる(産後ハゲの改善・予防方法2)
妊娠中は悪阻が酷くてなかなか食事が摂れないという人もいるでしょう。
妊娠前とは味覚が違ってしまい、甘い物しか受け付けない、酸味の強い物しか食べられない人もいます。
でも妊娠前、妊娠中、産後に摂る食事が偏ったままでは、髪にも栄養がいき渡りません。
特に妊娠していると、お腹の中の赤ちゃんへ優先的に栄養を送るようになるので、母体は栄養が足らずに肌はカサつき、爪はガタガタ、髪も抜けやすくなってしまいます。
その状態のままで出産をすると、今度は女性ホルモンが減少した事により更に薄毛に拍車がかかる、という訳ですね。
ではどうすればいいのか、ここは普段から髪の為にも栄養の高い食事を摂るようにしておきましょう。
特に産後は食事をする暇もないかもしれませんが、なるべく食べるようにした方がいいです。
毛量を増やすのに最適なのは、たんぱく質、葉酸、亜鉛、大豆イソフラボンといった栄養素です。
牛肉鶏肉、ブロッコリー、納豆やチーズ、豆乳を飲むようにしましょう。
9.頭皮マッサージを行う(産後ハゲの改善・予防方法3)
冷え性の場合、頭皮も冷えのせいで血行不良になります。
そうすると髪も育ちにくく抜けやすくなるので、普段から頭皮マッサージをして、頭皮を柔らかくしましょう。
マッサージは朝の数分、日中手の空いた時に、夜寝る前等、1日に3~4回行うといいですよ。
方法は両手の指の腹を軽く頭皮に当てて、揉むように押すと気持ちよいです。
もしくは頭皮マッサージ用のブラシがあるので、そういったグッズを使うといいでしょう。
頭皮マッサージブラシは、ラバー製で先端が柔らかで丸くなっており、頭皮に当てても痛くない物をオススメします。
これで毎日頭皮へ軽く押し当てる事で、頭皮も血行が良くなって強く抜けにくい髪が育ちます。
10.シャンプーはきちんと行う(産後ハゲの改善・予防方法4)
妊娠中はお腹も重いですし、体調も悪い事もありなかなかお風呂に時間をかける事が出来ないでしょう。
しかしシャワーでパパッと髪を洗う程度で済ませてばかりですと、頭皮にどんどん皮脂やフケ、毛穴も汚れが溜まってしまいます。
その状態が続く事で頭皮の状態が悪くなってしまい、産後に髪も抜けやすくなっているのです。
ですから妊娠中でもなるべく湯船へ入るようにして、体を温め頭皮の毛穴を開いておきます。
そしてシャンプーはアミノ酸系の低刺激の物を使い、毎日しっかりと頭皮の汚れを落としましょう。
湯船に浸かって体温が上がると頭皮も柔らかくなっているので、軽く揉み洗いするだけでも毛穴の汚れは落ちやすくなります。
お風呂上りにはタオルドライの後にドライヤーでしっかり根元を乾かしておくと、頭皮も蒸れませんから衛生的です。
11.ストレス発散法を見つけておく(産後ハゲの改善・予防方法5)
妊娠中、産後と体調の変化や育児に家事、家族との付き合い方等で、なかなかストレスも溜まりやすくなります。
しかしそのストレスを放置したままですと、それが原因で髪が抜けやすくなってしまいます。
そして産後のタイミングで急激に抜け毛が増えてしまう、という事になります。
そこで普段から何でもいいので、ストレス発散方法を見つけておく事をオススメします。
例えばソファやベッドに寝転んで、目を瞑って好きな音楽を聴く、ちょっと高級なデザートやフルーツを食べる等です。
10分程度の軽い散歩、好きな映画のDVDを見る、好きなアーティストのライブDVDを見るといった事もオススメです。
涙を流す事もストレス解消にはいいので、感動する映画を見てどんどん泣いて下さい。
涙と一緒に普段の嫌な気持ちを流す事も大切です。
12.葉酸または大豆イソフラボンサプリを飲む(産後ハゲの改善・予防方法6)
妊娠前から葉酸サプリを飲んでおく事で、産後の薄毛対策をする事が出来ます。
葉酸には体内の血行促進効果があり、更に細胞の分裂や増殖を促進、髪の最も大事なたんぱく質を作り出す効果があります。
そして大豆イソフラボンですが、こちらには女性ホルモンの量を安定させる効果が期待できます。
成分無調整豆乳200mlを1日1本飲む事で、生理日が安定したという人もいます。
これらは食材からでも摂取できますが、サプリを飲むと楽ちんです。
例えば葉酸、大豆イソフラボンが含まれるサプリですと、オーガニックレーベル葉酸という物があります。
たんぱく質に亜鉛も含まれていますから、なかなか食事が難しいという場合も最適ですね。
妊娠中にサプリを飲むのは心配という場合は、医師に相談してどんなサプリなら安全なのか確認しておくといいでしょう。
産後ハゲを防ぐポイントは女性ホルモンの急激な減少を抑えること
産後にどうして髪が大量に抜けてしまうのか、それは妊娠時に増加した女性ホルモンが、出産と共に急激に減少してしまう為です。
通常の女性ホルモン量に戻っただけなのですが、それでも体は急な変化になかなか追いつきません。
そのせいで髪が抜けていってしまうのですね。
ではどうすればいいのか、それは女性ホルモン量を安定させる方法です。
今回ご紹介した方法で、なるべく普段から女性ホルモンの分泌量を安定させつつ、体にも心にも健康的な生活を送りましょう。