パーマが薄毛や抜け毛につながってしまう理由
オシャレだったり、流行りで髪にパーマをかける人は多いでしょう。
しかしパーマをかける事によって、髪や頭皮に悪影響を及ぼしてしまう事があります。
一体パーマが薄毛や抜け毛にどんな影響があるのかをご紹介します。
1.刺激が強いので頭皮が傷みやすい
パーマ液は一体どんな成分なのかと言うと、これはとても強いアルカリ性成分です。
そしてパーマをかける頭皮はと言えば、こちらは弱酸性になります。
弱酸性の頭皮にアルカリ性のパーマ液を使う事によって、頭皮が強い刺激を受け、傷みやすくなってしまいます。
そうして傷んだ頭皮は、過剰反応から頭皮を守ろうと皮脂を大量に分泌してしまったり、角質が剥がれてフケが出てしまいます。
特に気を付けたいのが脂漏性皮膚炎で、皮脂の過剰分泌によって頭皮が荒れてしまい、毛穴も詰まりやすくなるのですね。
こういった事からも、パーマ液は頭皮にとって良くない影響を与えてしまう事が考えられるでしょう。
2.髪のキューティクルがなくなる
パーマをかけた事がある人は解ると思いますが、パーマ後の髪は何だか今までよりも、触り心地が悪くなっていませんでしたか?触るとパサパサしていて潤いが不足しているような気がする、そういった時はキューティクルがなくなってしまっているのです。
髪からキューティクルがなくなってしまった状態で、外へ出るとどんな事が起こるでしょう。
答えは、紫外線のダメージを非常に受けやすくなり、余計に髪の状態が悪化する事になります。
紫外線はとても強く、曇りの日でも出ています。
キューティクルのない髪で紫外線を浴びてしまえば、髪の根本も弱ってしまい、抜け毛が発生してしまいます。
一度キューティクルを失うと、それを取り戻す事はとても大変です。
もしくは新しい髪が生えてくるまで、そのキューティクルを失った髪が、再び蘇る事もないのです。
髪の艶感、触り心地は、見た目以外にも頭皮や抜け毛予防にとっても大切です。
3.髪が細くなる
強いパーマ液を髪へつけ、真っ直ぐな髪に無理やりパーマの癖をつける事によって、髪の1本1本が弱ってしまいます。
そうして弱った髪はひょろひょろと細く頼りなく、ちょっとした衝撃でもすぐに抜けやすくなります。
例えばパーマをかけた後、シャンプーやドライヤー後、またはクシでといだ後に抜けた髪を見ると解りやすいでしょう。
何だか今までの髪に比べて、特に根元の所がかなり細くなっているでしょう。
パーマ液により髪が弱ると、それを元の抜けにくい強い髪にするのはとても大変です。
キューティクル同様に、細くなった髪は新しく強い髪を生やさないと戻らないのです。
細い髪では頭皮を覆い隠す事が困難なので、その結果頭頂部や後頭部、つむじや生え際が薄くなってしまう事になります。
4.パーマ液で毛穴が炎症を起こす
パーマ液が頭皮や髪に付着すると荒れたり傷んだり細くなってしまいますが、毛穴に入るとどうなるでしょう。
皮脂やフケが毛穴に詰まるのとは違って、更に強い成分が毛穴に詰まってしまうと、毛穴自体がかなり弱ってしまいます。
そうして弱った毛穴からは、強い髪は生えてくれません。
最悪の場合、髪自体が生えにくくなってしまう場合もあります。
毛穴が炎症を起こすと自己ケアだけでは、改善できない場合があります。
例えば皮膚科だったり、育毛治療専門の病院へ行って適切な処置を長く続けなければ、治らない場合もあります。
美容室だと頭皮にパーマ液がつかないようにしてくれる事もあります。
でも、パーマ液を頭皮へもふきかけるような処置をする美容院もありますし、セルフパーマですともっと危険度は増します。
5.パーマを頻繁にするのもいけない
1度パーマをかけて髪や頭皮も何の問題もなく、大丈夫だったからと言って、その後何度も頻繁にパーマをかけるとどうなるでしょう?段々と髪と頭皮が弱ってしまい、髪も生えにくく、抜けやすいといった良くない頭皮状態になってしまいます。
こうした頭皮を防ぐには、パーマをあまりそう何度もかけない、という事が大切です。
例えばパーマをかけたら何か月かおく、もしくは半年に1度、1年に1度といったようなサイクルにしましょう。
時間をおく事で髪もターンオーバーが正常化して、全開のパーマで弱った髪から新しく強い髪を生やしてくれます。
つまり何度も頻繁にパーマをかける事は、髪のターンオーバーの邪魔をしてしまうので、いつまで経っても薄毛のままという事になります。
パーマが取れてきてもなるべく時間をおいて、そして太い髪が生えてきたり、キューティクルが戻ってきてからかけるようにしましょう。
頭皮を健康な状態に保つにはパーマは控える事
パーマをすれば顔の印象が変わりますし、直毛で髪の多い方ですと、髪を軽く見せる事も出来ます。
オシャレをするのはとても良い事です、気分転換になりますし、内面を明るくするにも最適です。
しかし今現在、薄毛であったり抜け毛がどうしても止まらないといった状態の人が、パーマを当ててしまうと余計に悪化してしまいます。
今育毛中である、髪質が気になるという人は、パーマをかけたい気持ちを抑えてせめて頭皮が健康な状態になるまで待ちましょう。