毛乳頭と毛母細胞の働きとは。髪の毛が作られる仕組みを知ろう

毛乳頭と毛母細胞は、髪の毛をつくるために欠かせない部分です。

よりよい頭髪ケアや育毛のためには、まずは体のメカニズムを理解することが重要です。

今回は、毛乳頭と毛母細胞の働きについてご紹介していきます。

1.毛乳頭は毛の生産に関わる

司令塔毛乳頭は、毛の生産を司る司令塔とされています。

毛乳頭は頭皮内の血管と接しており、脱毛と関係のあるテストステロンと呼ばれるホルモンを受け取ります。

毛乳頭は、受け取ったテストステロンの情報をもとに、周囲にある毛母細胞へ「発毛するか、脱毛するか」の指令を送ります。

毛乳頭は、髪を生産するための重要な指令を送る働きがあります。

しかし、男性型脱毛症(AGA)を発症すると、テストステロンが「悪玉男性ホルモン」の一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)に変化してしまいます。

そうなると、脱毛の原因となるたんぱく質が産出され「髪を脱毛する」という指令が出されることになります。

髪が生えるのも、抜けるのも、毛乳頭の指令の基づいているといえます。

もし、男性脱毛症(AGA)を発症してしまった場合は、対策が遅れるほど毛髪の復活の可能性が減少するため、早期に対処しましょう。

2.毛乳頭は頭皮の血管から栄養を受け取る

毛乳頭は、頭皮の中にある血管と直接連絡しているため、血管から送られてくる栄養素を受け取ります。

毛乳頭が受け取る栄養素は、水分の他に酸素やビタミン、アミノ酸などが挙げられます。

毛乳頭には、送られてきた栄養を毛母細胞に届けるという重要な働きがあります。

この栄養素がなければ髪を生産することができないため、毛乳頭の働きは欠かすことができません。

このような毛乳頭の働きを高めるためには、頭皮の血行を良くすることで、毛乳頭の働きも活性化していきます。

毛乳頭が栄養を受け取る頭皮の血管では、心臓よりも高い位置にあることから、他の全身の血管と比べて血流はあまり良くありません。

そのため、髪が抜けない程度の弱い力で頭皮を軽くマッサージすることで、血流を改善し、それに伴う栄養素の運搬を円滑化できる可能性があります。

お風呂上がりやシャンプーの際に意識して行ってみることをオススメします。

3.毛母細胞は髪の毛を作り出す

毛母細胞は「毛の母」と書くことからもイメージがわくように、毛を作り出す役割を担います。

毛母細胞は毛乳頭から栄養と指令を受け取り、それらをもとに細胞分裂しながら髪の毛を作り出していきます。

すなわち、髪の毛は細胞分裂して増殖した毛母細胞の集合体であります。

細胞分裂した毛母細胞は、すべて髪の毛になるのではなく、一部はもともとの居場所である毛乳頭の周りに残ります。

そのため、残った毛母細胞が再び毛乳頭から栄養と指令を受け取り、髪の毛を作り出していくといったプロセスの繰り返しとなります。

この毛母細胞が完全になくなってしまうと、毛を作り出すために核となる細胞がない状態となるために、髪の毛が生えてくることはなくなります。

一度なくなってしまった毛母細胞を復活させることは困難であり、かつら植毛の力を借りることになります。

もしくは、近年注目を集めており、近い将来に事業化が予定されている「毛髪再生医療」の力を借りるという選択肢があります。

4.毛母細胞はヘアサイクルに関与する

ヘアサイクルとは、毛周期と呼ばれ、髪の毛が抜けては生えることを繰り返すプロセスを意味します。

薄毛に悩む人でなくても、日常的に髪の毛は抜けていき、個人差はありますが日に80〜100本は抜けていくとされています。

また、それと同時に新しい髪が生えてくるようになっています。

このように髪が抜けたり、生えたりするサイクルがあるのは、髪が入れ替わることで常に頭を保護することができているため、生き物にとっては重要な現象といえます。

ヘアサイクルでは、成長期(髪が伸びる時期)、退行期(毛母細胞の細胞分裂が緩やかになる)、休止期(毛母細胞の活動が停止)という3つの時期を繰り返しています。

成長期は一般に2〜6年とされており、この期間は毛母細胞の活動が高まり、髪が作られます。

髪は1本ずつヘアサイクルが異なるため、まとめて抜けることはありません。

このようなサイクルを司ることも重要な役割の一つといえます。

5.毛母細胞は髪の毛を着色する

毛母細胞は、髪の毛に着色する役割を持っています。

毛母細胞が髪を作るときに、メラノサイトと呼ばれる細胞から髪の毛の色素である「メラニン色素」を受け取り、髪の毛に色をつけていきます。

毛母細胞が受け取ったメラニン色素が髪に入りこむことによって、黒い髪の毛となります。

髪の毛にはもともと色がありませんが、毛母細胞の働きによって色素が入っていくことにより着色されます。

白髪になるメカニズムは、メラノサイトの働きが弱まり黒髪のもとになるメラニン色素が作られなくなるか、毛母細胞が生産されたメラニン色素を受け取ることができなくなるか、この二択になります。

毛乳頭と毛母細胞の働きを理解して適切なケアを

毛乳頭と毛母細胞はそれぞれ発毛に深く関わっています。

育毛に関する様々な製品が流通していますが、今回ご紹介した毛乳頭毛母細胞の働きをよく理解した上で、自分にあった製品を利用することが望ましいでしょう。

また、毛乳頭の働き活性化させるための頭皮のマッサージなど、手軽に行えるものもあるので、あわせて取り組んでみることをオススメします。

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