育毛剤を使うのにデメリットはあるの?考えられるリスクまとめ
多くの育毛剤は、薬剤を頭皮につけて頭をマッサージしたり、錠剤を服用したりすることで髪が生えやすい状態を整えます。
ただ、短期間で劇的な効果を得られるわけではありませんし、注意が必要な点もいくつかあります。
ここでは、育毛剤を使用するデメリットをご紹介します。
1.初期のころは髪の毛が抜けることがある
育毛剤を使って髪が抜けるなんて、どういうことかと思うかもしれませんが、育毛剤の作用によるものなので心配いりません。
体毛には成長期退行期休止期の3つの時期があり、定期的に毛が生え変わるようにできています。
このヘアサイクルが短くなり、成長しきっていない毛が抜けることで薄毛が進行するわけです。
育毛剤によって毛を作る細胞が生まれ変わると、新しい髪を生やすため、休止期に入っていた毛をなくそうとします。
この現象は初期脱毛といって、薬の効果が表れてきたサインなのですが、個人差も大きいのが難点です。
育毛を始めて10日目~1か月前後、毎日何十本~何百本毛が抜けます。
普段とほとんど変わらないという人もいるものの、毛が一気になくなる人の場合、新しい毛髪が生えてくるまでの間をどう乗り切るかが問題です。
分け目を変えるか、帽子をかぶるなどして過ごしましょう。
2.長期間にわたって手間や費用がかかる
毛周期の関係もあって、髪が生え変わるには最低でも2、3か月はかかります。
育毛剤の効果を感じるまでにかかる期間は使う人の体質や育毛剤との相性にもよるものの、1か月から長くて1年もかかってしまいます。
それまで毎日薬剤を髪に塗ったり、薬を飲んだりするのは大変な手間です。
1、2か月で変化がないと、イライラしてしまい、ストレスからますます髪が生えにくくなってしまうこともあります。
途中であきらめるか、次々と違う方法に手を出したりして出費がかさむケースも少なくありません。
塗るタイプの育毛剤の場合、1か月4千円~1万円強かかるなど、コスト面も重要です。
シャンプーやサプリメント、通院などが加われば、総額50万はかかってしまいます。
また、抜けてから長期間たった箇所は、もう髪が生えない可能性が高いです。
なるべく早く始めて、気長に続けることが重要です。
3.育毛剤独特の臭いがキツイ
育毛剤はアルコールが含まれているものがほとんどで、髪に塗る時に気になる人は少なくありません。
アルコール臭の他にも、香りがついている製品が多く、汗や皮脂と反応して年齢を感じさせる臭いが発生することもあります。
毎日シャンプーをすることも大切ですが、周囲に知られずに育毛を進めるには無香料の育毛剤を使用するのもオススメです。
育毛シャンプーにも香料が含まれているものがほとんどなので、特有の臭いが気になる場合にはシャンプーや整髪料なども無香料タイプを検討してはいかがでしょうか?
4.成分によってさまざまな副作用がある
育毛剤のデメリットの中でも、特に注意したいのが副作用の存在。
薬の成分によっても体毛の増加やアレルギー反応、頭痛や性機能の低下など、さまざまな副作用があるので、あらかじめリスクを理解しておく必要があります。
通常、塗るタイプの育毛剤は頭皮にしかつけませんし、飲むタイプも通常は頭髪に作用するようにはなっています。
しかし、血行を促すミノキシジルという成分が含まれた薬を飲んだことによって、体毛が濃くなった例も報告されています。
薬剤が直接肌に触れることで、敏感肌の方やアレルギー体質の人は湿疹やかぶれが出る恐れもあります。
事前に二の腕や太ももなど皮膚の柔らかい部分でパッチテストをして、長期間使えるかどうか判断することが大切です。
何か異常があった際、使用をやめればほとんどの場合、症状はおさまります。
もし長引くようであれば、医師の診断を受けるようにしましょう。
5.人によっては使用できない育毛剤もある
体質や過去の病歴、妊娠の有無によっては使用できない育毛剤もあるので、製品に含まれている成分をよくチェックすることが重要です。
プロペシアのように、医師の処方がなければ服用できないものもあります。
肌の弱い人や妊婦さんが育毛剤を使用する場合、無添加のものがオススメです。
多くの製品には着色料や保存料、添加物が含まれており、体に良くない刺激を与えてしまいます。
成分について不安があれば、かかりつけの医師のアドバイスを受けるのもいいでしょう。
低血圧気味の方や心臓の弱い方は、ミノキシジルの含まれた薬の服用はやめておいた方が無難です。
ミノキシジルは血管を拡張し、血流を促進することで育毛を促しますが、体質や成分の割合によっては動機や息切れ、不整脈といった副作用が出る可能性があります。
育毛剤にもデメリットがあることも知っておこう
育毛は気軽に始められるようなイメージがありますが、ただ強力なものに手を出すのではなく、まずは髪が生えてくる仕組みや自分の髪質、肌質を知ることが大切です。
育毛剤の正しい用法やデメリットもよく理解してから、効果的な育毛をしましょう。