ヘアカラーをするとハゲるのは本当?ヘアカラーが薄毛の原因になる理由とは
ネットや雑誌、周りの方から「ヘアカラーをするとハゲる」というお話を一度は耳にされたことがある方は多いでしょう。
ヘアカラーをされていらっしゃる方は、現在薄毛に悩まれている方もそうでない方も気になりますよね。
そこで今回はヘアカラーをするとハゲると言われる理由をご紹介します。
1.ヘアカラーの施術中に頭皮がダメージをうけるから
通常のオシャレ染め白髪染めの場合、施術中約15分~30分は薬剤を塗布した状態となります。
薬剤をしっかり反応させるの日必要な時間なのですが、この時間の中でカラー剤は毛穴にも浸透し結果頭皮がダメージをうけてしまいます。
更にセルフカラーの場合は塗布するのに時間がかかりすぎたり、頭皮にベッタリと薬剤をつけてしまったりして更にダメージを受ける状態となります。
また注意が必要なのは、アレルギー体質だったり皮膚が弱い方、頭皮が炎症を起こしている場合です。
ヘアカラーによって更に頭皮が弱り育毛環境を悪化させる事に直結するので、頭皮の状態には気をつけましょう。
2.カラー剤が毛穴の内部に残留することがあるから
サロンではカラーリングの後は基本的に2回シャンプー(ツーシャン)を行います。
しかし、このようにしっかり洗ってもカラー剤の成分が毛穴の中に残留する場合が多いんです。
この残留物が細胞にダメージを与え頭皮の育毛環境を悪化させる原因となってしまう場合があります。
3.ヘアカラー後の弱った頭皮へのシャンプーで悪化する事があるから
ヘアカラー後の頭皮は弱っています。
カラー剤に含まれる「ジアミン」はかぶれの症状を引き起こす場合があります。
特に肌の弱い人や、施術中に痛みがあった場合、炎症がある場合、頭痛を伴う症状が出ている場合は頭皮の深い部位まで炎症がおきている場合があります。
この状態でのシャンプーはダメージとなってしまいます。
ぬるめの温度を使ったり、刺激の少ないシャンプー剤を使う、冷風を使うなどして頭皮に出来るだけ負担をかけないよう注意が必要です。
4.毛髪がダメージにより細くなる場合があるから
通常のオシャレ染め白髪染め「永久染毛剤」は、アルカリ剤や染料などを主成分とした1剤と、オキシドール(過酸化水素水)2剤を混ぜて施術を行います。
それでどうやって髪が染まるかというと、アルカリ剤により髪表面を覆っているキューティクルを開き、その開いた部分からオキシドールが髪の内部(コルテックス)へ浸透しメラニン色素を壊し髪を明るくする。
そしてオキシドールに反応した染料も髪の内部でキューティクルの隙間より大きな分子となり発色します。
このことにより、髪のトーンを上げながら思い通りの色に染めることができます。
しかし、キューティクルが開くという事は髪の成分である「ケラチン(タンパク質)」が髪の外に出てしまうという事です。
一度に出ることはありませんが、繰り返す事で毎回ケラチンが髪の内部から失われ結果的に髪が細くなります。
髪が細いと、毛量が少なく見えます。
例えばうどんを10本束ねたものと、細いそうめんを10本束ねたものを比較するとどうでしょう。
イメージがつきやすいでしょう。
結果、薄毛の原因に繋がる事も十分考えられます。
ダメージを最小限に抑えるには前処理後処理をしっかりしてくれるような髪のダメージに対する知識意識のある美容師に施術してもらうこと。
そういう美容師ですとコーミングひとつ、塗布時間ひとつとっても常に最小限のダメージで収められるよう施術をしてもらえるはずです。
またダメージが進行すると枝毛切れ毛の原因にもなります。
進行させないためには普段のお手入れはとても重要ですのでトリートメントは勿論ドライヤーのかけ方や洗い方なども注意が必要です。
5.かなり明るめのカラーや白髪部分は薄く見えるから
次に、ヘアカラーといっても髪の明るさは同じではありません。
中でも金髪に近い程の明るさや、白髪の多い方の根本部分は、毛量は変わらなくても髪の明度が高いため地肌が透けているように見えます。
ただし、金髪にする為のブリーチ、白っぽくみせるハイブリーチは髪への負担はかなり大きいので細くなって更に薄く見えている可能性はあります。
ヘアカラーがハゲの元になる理由を知ろう
ヘアカラーをするとハゲるというのは、明るい髪色でそう見える場合もありますがしたからハゲるというより、頭皮と毛髪へのダメージにより「薄毛の原因」となる場合もあるという事です。
しかしオシャレのためにはヘアカラーはやめたくないという方も多いでしょう。
そんな方は、ブリーチ作用は無いのですが頭皮と髪にダメージを与えない天然成分の「ヘナ」に変更したりというのも一つの方法かもしれません。
ただし、きちんとヘナ100%を扱っているところと、ジアミン系のヘナを扱っているところがあるので、その場合は最初に確認された方が安全です。
今後は頭皮の状態に注意したり、ペースを落としたり、ヘアカラー後のケアなども十分に考えていきましょう。