小さい毛根はハゲの前兆かも。考えられる原因と改善方法とは
人の髪の毛は常に生え変わっていて「抜ける」「生える」のヘアーサイクルを繰り返し、一日で100本前後は抜けていると言われています。
ヘアーサイクルによる正常な抜け毛は毛根が健康的でふっくらとしているのですが、毛根が小さい場合には何かしらの異常が考えられます。
そこで毛根が小さい場合の原因や改善方法をご紹介します。
1.精神的なストレスによるもの
精神的にストレスを感じると、体内に栄養を運ぶために非常に重要な「血流」にも異常をきたしてしまいます。
ストレスは血管を収縮させますので血液の流れが悪くなります。
血液がうまく巡らなくなると体の細部まで栄養がいき渡らずに様々な部位に悪影響を及ぼします。
髪の成長も正常な時には一定のサイクルで成長を繰り返しています。
まずは数年単位で「成長期」があり、数ヶ月単位の「後退期」「終止期」で新しい髪の毛が生えてくるのを待っている状態になります。
しかしストレスにより正常に栄養がいき渡らなくなったりすると、この正常なヘアーサイクルが乱れてしまいます。
それにより髪が正常に生えている「成長期」の状態が短くなってしまい、成長過程の小さな毛根のまま髪の毛が抜けてしまいます。
ヘアーサイクルの異常により「後退期」と「終止期」の状態が長くなってしまい、慢性的に薄毛の状態になってしまいます。
2.若年性脱毛症によるもの
若年性脱毛症とは、主に20代~30代の比較的若い年代で、男性型脱毛症、または遺伝による脱毛症により髪の毛が抜けてしまうことを言います。
男性型脱毛症の場合は男性ホルモンの過剰分泌により毛母細胞の成長が著しく阻害されてしまいますので、抜け毛の毛根は非常に小さいものになります。
また、遺伝による脱毛症も毛母細細胞が遺伝により成長を止めてしまうので抜け毛の毛根は小さいものになってしまいます。
遺伝による脱毛症は、例えば同じ兄弟でも発症したりしなかったりもあるので、発症に至るメカニズムは正確には解明されていません。
3.自己免疫疾患によるもの
体には「免疫」というものが存在します。
「免疫」とは簡単に言うと体にウイルスや菌などが侵入した場合に、体を守るためにそれを異物と認識して攻撃し、体を守る役割を果たしている非常に重要なものです。
しかしこの免疫が何らかの原因により体に必要な細胞を異物と誤認してしまい攻撃をしてしまうことがあります。
これが「自己免疫疾患」ですが、原因としてはストレスをはじめとしてアレルギーなども考えられます。
当然このように免疫が誤作動をしてしまい正常な毛母細胞などを攻撃してしまえば毛根そのものは正常に成長していませんので抜け毛の毛根は小さくなっています。
症状は小さく円形に抜けてしまう比較的軽度な「単発型」から頭全体の髪の毛が抜けてしまう「全頭型」まで様々です。
4.十分な睡眠時間をとる
人の細胞は寝ている時に修復や成長を繰り返しています。
髪の根っこである毛母細胞ももちろん寝ている間に栄養を補給し成長をしていますので十分に睡眠時間を取らないと毛根も十分な成長ができないことになります。
できれば一日8時間位の睡眠時間を確保するようにしましょう。
5.肩から首、頭皮にかけて十分なマッサージを行う
毛根に十分な栄養を与えて成長させるには頭皮の血行を促進して十分な栄養を運んであげなければなりません。
血行促進にはマッサージがとても効果的ですが、より効果的に行う方法として肩首頭皮の順にマッサージを行うと頭皮まで沢山の血液が巡り、とても効果的です。
人間の体は心臓から血液を送り出しますので肩首頭皮の順に血液が流れてゆきます。
したがって肩や首の血行が促進されるとおのずと頭皮の血行も促進されます。
特に肩や首は血液が滞留しやすい部分なので十分にマッサージを行い頭皮にまで沢山の血液を巡らせて毛根に十分栄養がいき渡るようにしましょう。
6.育毛剤を使う
育毛剤には様々な種類があります。
男性ホルモンの過剰な分泌を抑制させるような強めな成分を配合したものもありますが、毛母細胞の成長を促進させる成分に特化したものもあります。
代表的な成分としては「センブリエキス」「M-034」「バイオポリリン酸」などがあります。
これらの成分は毛母細胞の成長を促進させることに特化した成分で、副作用なども報告されていませんので安心して使用できます。
特に薄毛やハゲの治療までは考えていなくても、毛母細胞に必要な栄養を与えて頭皮環境を整えてくれますので積極的に使用してみましょう。
小さい毛根は薄毛の前兆サインかも
抜け毛の毛根の状態は生活リズムの乱れや、精神的肉体的な健康状態をそのまま表していると言っても言い過ぎではありません。
抜け毛を見つけた時は毛根の状態をチェックしてみましょう。
毛根が小さい場合は何かしらの原因が考えられますので日頃の生活習慣などをチェックするなどして原因を追求し、適切な改善方法を試してみましょう。