頭をかくとハゲが進む?頭皮を痛めて炎症が起きる可能性が
よく癖で頭をかいてしまう人がいますが、実はこの行動は頭皮にとって良くない事です。
頭をかくと一体頭皮にどんな悪影響を与えてしまうのか、薄毛との関係性はどういうものがあるのかをまとめました。
頻繁に頭をかいてしまう人は、是非これからは頭皮の為にも我慢しましょう。
1.頭皮が擦れる
例えば皮膚が薄い部分である腕の内側や二の腕を、強い力で何度も擦ると、赤くなってしまいますよね。
皮膚が弱い人ですと、表面の薄皮が日焼けをした後の肌のように剥けてしまう、なんて事になる場合もあります。
これが頭皮ならば、事態は深刻です。
頭皮は体よりも敏感な部分で、ちょっとの刺激でもすぐに荒れてしまいます。
軽く頭を擦っただけであっても、その部分を何度も繰り替えし擦っていると、そこだけ髪が抜けやすくなってしまいます。
せっかく生えてきた新しい髪も、弱ってしまっている髪も、擦れた刺激で抜けてしまうのは、とても勿体無いですね。
2.毛根が傷ついてしまう
頭をかく時にガリガリと、頭皮に爪を立てるようにして勢いよくかいてしまう場合は、非常に危険です。
頭皮に強い痒みを感じた時は、つい無意識の内にそうやってかいてしまう事もあるでしょう。
しかし短く切っている爪でも、頭皮にとっては鋭利なナイフが刺さる程のダメージがあります。
紫外線が当たった事でも荒れてしまう頭皮を爪でガリガリ引っ掻くと、頭皮が傷つく上に毛根にも負荷がかかってしまいます。
それまでは何ともなかったのに何だかひょろっとしていて細い髪しか生えてこなくなった、と思ったら、毛根が弱っている証拠です。
特に、育毛中に頭皮をかいてしまうと、栄養を与えていても外部からの刺激で弱ってしまうので気を付けましょう。
3.頭皮ニキビができる
頭皮に刺激を与えると、大抵の場合はその部分に頭皮ニキビが出来てしまいます。
頭皮ニキビは顔や体に出来るニキビと同じように、毛穴が炎症を起こして膨らんでいるのです。
頭皮ニキビが出来てしまうと、頭をかいた時に爪や指がニキビに触れた時に、強い痛みを感じてしまう場合があります。
それにシャンプーやコンディショナーが頭皮ニキビにとって悪影響を与える事もあります。
それまでは何のトラブルもなく使用出来ていたヘアケアコスメも、育毛剤も、頭皮ニキビにとっては刺激物となってしまいます。
そうすると益々頭皮ニキビは悪化して、そこから髪が抜ける、その部分に髪が生えない等も起こってしまいます。
4.角質が剥がれてしまう
頭皮を守っているのは角質です。
この角質は、頭皮を軽くかいただけでも剥がれてしまいます。
そうして剥がれた角質は、本来であれば頭皮を守る為の物です。
それがない部分は荒れやすくなってしまい、紫外線にあたれば更に毛根も弱ってしまいます。
そしてもう1つ、頭皮から剥がれた角質は頭皮にそのまま残ってしまったり、髪の毛に紛れてしまいます。
そうするとシャンプーを1回行っただけではなかなか角質が完全に落とせない、という事もあります。
そのまま頭皮や髪の間に角質が溜まったままですと、見た目が悪いばかりか頭皮環境も悪化します。
毛穴に古い角質が覆いかぶさったままでは、新しい髪も生えなくなってしまいます。
そこから益々薄毛が進行するといった困った事も起こってしまいます。
5.強い痒みは危険サイン
清潔な頭皮は痒みを引き起こす事もありませんし、頭皮トラブルを抱えていません。
ですから強く抜けにくい髪がちゃんと生えてきます。
しかし、強い痒みのある頭皮は、現在何かが要因となって痒みを起こしています。
その要因は様々ありますが、それを解決しない限りは頭皮の痒みは治まりません。
例えば頭皮が乾燥して潤いが足りない場合、反対に皮脂が大量に分泌してしまった場合も痒みが起こる事があります。
食べ物が合わなかった、帽子を長時間被っていて汗で蒸れた、という場合もあります。
育毛剤や保湿ローションが肌に合っていない場合も痒みが起きます。
シャンプーのし過ぎ、すすぎ残し、体調不良やストレスでも痒みが起こるので、要因は1つだけではないという事もあります。
一体何がどうして痒くなっているのか、それを探る事で確実に痒みの元を抑えられるでしょう。
6.痒みを感じたら冷やす
血行促進は頭皮にとっても良い事です。
しかし体温が上昇している時は、頭皮ニキビがあったり、頭皮の環境が悪い場合は痒みも起きやすくなってしまいます。
もしも頭皮が痒いと感じた時は、保冷材をタオルで巻いてそれを痒い部分にあてるか、もしくは冷水シャワーを浴びましょう。
特にお風呂で長くお湯に浸かって汗をかいた場合、熱い温度のお湯で頭を洗った時は、頭皮の潤いが不足しています。
人肌よりも熱いお湯を頭皮にかけると、必要な皮脂も落ちてしまいますから、そこから痒みが発生します。
頭を洗う時は人肌のお湯か、お湯で流した後に冷水で髪を流すようにしましょう。
そうして皮脂を守る事で、痒みを抑える事が出来るのです。
頭は無暗に触らない事
ただでさえ傷つきやすい頭皮です。
痒みを感じてもぐっと我慢をして、頭皮を擦ったり掻いたりは控えておきましょう。
そしてもしも痒みが治まらないという時は、それは何か原因があって頭皮が弱っているサインです。
何が原因なのか突き止めてそれを解決する事で、痒みは治まりますので、判らない場合は皮膚科へいく事をオススメします。